安養寺味噌

2005/02/13

安養寺の山門
佐久・安養寺の山門

皆様ご存じのように、出不精・方向音痴の私ではありますが、浮き世の常、外に出ないというわけに行かないときもあります。

というわけで、佐久市にある安養寺というお寺へ時々出かけるのであります。ここの和尚さんはやたらと活動的で、積極的に行動いたします。当地(飯田)にも良くお見えになるのです。

お邪魔したとき、お見えになったとき、必ずといっていいほど頂戴するのが「味噌」であります。先日こちらにお出でになったときも、持参されまして頂戴したわけです。

「悪いよねぇ、向こうには林檎もあるし、お返しするものがないし」
「今日会ったらくれぐれもお礼を申し上げるように!」

という我が家の会話の後。

「ヤァヤァ、何時もすみませんねぇ。あ、今日もいただけるのですか、そうですかありがとうございます」(←この人バカでしょうか?)
「家内がくれぐれもお礼を申し上げるようにと」

「いやいや、いいんだお礼は。いいんだよこんな事には」
「いいんだ、いいんだけれどもね、お礼と言うなら口だけではダメだよ、口だけではね

そんなことなら猫でも出来る」(出来るかぁ、ネコに?)

「あのね、あなた、人なら行動で示さなきゃ、行動でね」

「ハァ?」

■会話部分には相当な脚色が入っています。が、総てがデタラメとは限りません。

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というわけで、ネコの手を借りながらこのページを書くわけであります。右の画像がそのラベルであります。クリックすると大きくなります。ラベルに書いてあることを引用してみます。

信州味噌発祥の地として知られる安養寺は佐久市安原にあります。鎌倉時代の高僧法燈国師覚心が拜請開山した寺です。

覚心上人は中国より秘法を伝授され日本各地へと広めました。

寺のほじょう、佐久平一帯で取れた原料を丹精込めて熟成させた味噌です。

安養寺味噌で健康増進をはかり、生命を養い安泰にて過ごすことを願います。

減反政策で空いた広大な農地に大豆を植え、全くの地元の豆と米とを使っての製造であります。遺伝子組み換えなどの豆は全く使っていないとのことでした。

法燈国師(はっとうこくし)は日本に禅宗の一つとされる普化宗(ふけしゅう)(普化禅宗ともいう)をもたらされたえらい和尚さんです。味噌の技術も伝えられたそうです。

私は生まれが農家で、自家製の味噌を食べさせられていたわけですが、その味噌は豆の香りが強いものでした。今でも(刷り込まれて)そういう類の味噌を美味しいと感じます。味噌は嗜好性があるのです。熟成の進んだ八丁味噌などは、「壁土を溶いたのではないのか」(名古屋近辺の方怒らないでください)と思うほどです。そう云う豆の香りの強い味噌とそうでない味噌を足して二で割ったような、中程の味がする味噌です。美味しいです。

もちろんお寺さんは販売業務をしておりません。調べてみると「和泉蔵・和泉屋商店」(いずみくら・いずみやしょうてん)が販売されています。ホームページもありました。下に紹介いたします。

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どうぞ、一度だけでいいです。使ってみてください。そして、美味しければ幾度でもお買い上げ下さい。是非とも、このページを読まれた方は和泉屋さんに連絡を取られ味噌をご購入いただきたく、平に御願い申し上げる次第であります(しつこい)(オンラインでも注文できます)。