2006/04/22
世の中には常人とは異なる能力を持つ人がいる。
今年(2005-6)の冬から茶の間に不審な匂いがするようになった。
塩化ビニールが焦げるような匂いである。石油ストーブに何かくっついたのではないかとストーブを換えてみる。効果なし。
漏電を疑ってみる。異常なし。
どうも外も幾らか匂っているようである。また匂う日匂わない日などがあって、どうにも原因がはっきりしない。
段々匂いが強烈になってきた。目に染みるようであり、匂っている時間も長くなってきた。
これではいけないと某公的機関のようなところに連絡をしたら、職員が来るということになった。
電話での会話 家:家内 職:某機関の職員
上記のようで、某機関の方は質問には質問で返すというテクニックをお持ちのようである。
お二人が実際に見えた時間は9時半頃で、この時間差は彼らでは誤差の範囲内ということなのだろう。事務所の位置からいうと9時過ぎに出発されたようである。
ところが、その日に限ってほとんど匂いがしない。
などの会話があった後、驚愕の発言があった。
「奥さん、その手の匂いと気持ち悪さは、不完全燃焼による一酸化炭素の匂いですよ」
もう一人の方も否定しなかった。
その職員がいったように、一酸化炭素の匂いが人にあの手の(匂いの説明ができない、塩化ビニールを焦がす様なとしか表現できない)気持ち悪さをもたらすならば、不注意による一酸化中毒は起こらないように思える。
一酸化炭素は常温・常圧で無色・無臭の気体などということは、専門職員の方々には当然のことであろうと思われる。しかし、それは常人にとっての事であって、人は一酸化炭素や二酸化炭素の存在は関知できないけれども、例えば蚊は二酸化炭素の存在とその発生源を認識する。山蛭は人の体温を関知し木から離れて落ちてくる。
そうなのだ、彼(二人)は一酸化炭素の匂いが判るのである。そして彼の感じる匂いは、常人がビニールが焦げる匂いと表現する物に似ているらしいのだ。歩く一酸化炭素検知器なのだ。さすがは専門機関。超能力者を採用しているとは思わなかった。特別手当は支給されているのであろうか。もしあれば文字通りの能力給である。少し気になる。
今日は匂いがしない、暫らく無かったことだ。彼には一酸化炭素の匂いが判るだけでなく別の超能力があり、発生源を関知し匂いの発生を止めたのだろうか。二酸化炭素に対する蚊の示す能力のようである。
でも、せめて、「あなたがた一般人には一酸化炭素の匂いは判らないでしょうが」と前置きして欲しかった。
そしてもう少し欲をいえば、そう云ったポストには超能力者よりも、中学程度の理科の知識は備えている人材を配置して欲しかったと、少し思う。
某機関のお二人には、ネタを提供して下さったことに謝意を表します。ありがとうございました。