2004/01/22

今年は飯田のお練り祭りの年です。長く飯田に住みながら一度も見たことがありません。

先日美博桜井さんから電話があり、お練り祭りが明治三十年代に中止になった時に、本町のお練り祭りの屋台が開善寺の茶室になっています。雑誌「伊那」によると、屋台の装飾の龍も開善寺に渡ったことが書いてありますが、現在もありますか?との、問い合わせがありました。

んーー。見たことがあるようなないような、「一寸確かめてみます。」で、確かめたところ「龍」の彫り物がありました
エイリアンに出てくる生物のようですが、そのような事を考えてはいけません。金箔を施しなかなか立派なものでした。今は埃で汚れているだけで本当は綺麗だと思います。開善寺に来た時代は先々住の時で、先々住と先住の間には少しブランクがあり、その由来が引き継がれていなかったようです。私も先住からはこれに関しては何も聞いたことがありませんでした。

開善寺の本堂・書院はただただ質素な建物で殆ど装飾らしいものはありません。開山堂の手前に一カ所鳳凰の飾りがあって、言ってみれば「似つかわしくない」ものでした。これは、どうも龍と対になるもののようでした。龍は使いようが無くそのまましまってあった様です。

美博で、お練り祭り関連の企画の添え物として展示されるようです。丁寧に梱包して運ばれていきました。(学芸員の桜井さんと織田さん)

八十年余の間、日の目を見ずにしまわれていた龍が、表に出たわけです。


追記 2004年5月20日に地元紙にもう少し詳しい記事が掲載されました。ここに転載いたします。(2004/11/10)

終わり