2004/11/07
立冬も過ぎ暦の上では冬である。実際はまだまだ周りの景色は秋の風情。
今年は台風も多くが上陸し、飯田でも風のせいで、稲のはざ(漢字がわからない)が崩れたり倒れたりしたところがあった。にもかかわらず、紅葉は美しく嵐があったことを感じさせない。夏に日照時間が長く、木のためには良かったと言うことだろうか。
報道では総ての木が一斉に紅葉するがごときであるが、実際は(あたりまえだが)木によって時期はさまざまであって、それが錦を想像させる。境内でも銀杏などはまだまだ緑色で、桜などはすっかり落葉してしまった。
紅マンサクはそろそろ紅葉も終わりに近づき、多く落葉してしまった。木に残っているものは三割くらいだろうか。残っているものの中でも、日陰はまだ何となく青く、日当たりにあるものはすっかり紅葉している。
夕日を浴びた紅葉はことさらに美しい。
苔は低温には強く、十分な水分さえあれば零下でも瑞々しい。それが紅葉を引き立てる。
紅葉は、この辺りではドウダンツツジやモミジ(カエデ)が主役であるが、その他のいわゆる雑木の紅葉も素晴らしい。このページ内ではナツツバキがそうである。また、ハスなど枯れ行くものもいかにも秋らしい。イチョウの木もここではまだ緑色であるがギンナンの実はもうすっかり熟している。
この時期なにも散って行くものばかりではなく、ヒイラギなどは(そしてマンサクも)今が盛りの花で、良い香りがしている。クリスマスホーリーもこのまま春まで赤い実をつけている。
夕日を浴びた紅マンサク