信州は、南信と言っても寒い。どのくらい寒いかというと。このくらい寒いのだ。
気温を測る
今年(2005)の元旦に近所の気象予報士の方からロガーを借りることが出来た。最低幾年かは測定するつもりだが、4月に我慢できずにデータを取り出して貰った。
当日の内にデータを戴いたのだが、これが読めない。拡張子で検索しても、該当の記事が一本有るだけだった。内容は「読めない」。
ロガーに付いているソフト専用のフォーマットらしく、バイナリで見ても判然としなかった。
で、色々あって放置状態。先日ご本人に会う機会があって御願いしたら、csvに変換できるとのこと。早速送っていただいた。
測定方法
測定方法
- 時間間隔は、1時間毎、一日24回。
- 内容は、気温と湿度
- 直射日光の当たらない、風通しのよい軒下にぶら下げた。(幾分気温が低く出ると思う)
- 有効数字は、小数点以下2桁のようだ。
結果1/1-4/17で、2545個のデータが取れていた。ロガーは今もぶら下がっていてデータ収集中のはずである。
生データをここに置いておきますのでご自由にどうぞ。
データを集計した
そうは言っても一日24個の数字を見ても、イメージがわかない。で、一日の最高・最低・平均気温と平均湿度にまとめてみた。
昔は、平均気温は(最高温度+最低温度)/2で計算していたので余り平均としては正確ではなかった。(気象予報士さんの話)。今回は、1時間毎の気温の平均なので、より正確になっているはずだ。一日の平均湿度も同様に集計した。
その結果が右のグラフになった。
「昔に比べると気温が高くなった」と言われる。では、何を比較したのかというと、「最高温度」・「最低温度」をそれぞれ比較しているとのこと。明治のころの気温の記録があって、比較したところ、当地方では最低温度が2度ほど高くなっているとか。
で、結局飯田は寒いの?
そう寒いのだ。2004-2005に掛けての冬は暖冬だったのだ。それでも-7.33°まで下がっている。最低温度が氷点下になる日を、冬日と言うそうだが、ここでは4月にならないと安心できない。彼岸でも氷点下の日がある。
2月中頃には最高温度が急に高くなり3月中頃にまた急に高くなる。階段状になっているようだ。
一年間のデータが取れた
そうこうしているうちに2006/01/01になった。件の予報士さんに依頼してデータを出して貰った。1/1の午後にメールで送られてきたものを一日ごとに集計しグラフにしてみた。(365日分でここには表示できない。)
このグラフは最高最低などを一月ごとに平均ものである。8月の平均気温は25°です、などと言われると、ついうっかり「何て気持ちのいいところなんだ」と誤解しかねない。実際一日でも100度を超せば大変な事になると思うが、平均してしまうとそういうものが見えなくなる。普段いる茶の間は、西日だけが入るせまい部屋 (積木の部屋 by 布施明)なので夏は暑く冬は寒い。そのことはこのグラフでは読み取れない。
2005の年間を集計してみると下の表になる。
最高気温 | 34.01 |
最低気温 | -7.33 |
平均気温 | 13.07 |
平均湿度 | 76.35 |
平均気温の最高 | 27.08 |
最低 | -2.95 |
最高と最低の差が 40 度 以上もあるが、それでも冷涼というべきな気温だろう。一日中暑いと思っても、一日の平均気温が 30 度を超す日はなかったのだ。贅沢を言ってはいかんのだなぁ。
2006/01/02
一日の変化
一日の変化はどうなっているのだろう。年間を通じて同じ時刻の気温の平均を取ってみた。
一日の変化
この図の様になった。見事に朝6時頃一番気温が下がり2時頃に一番高い。学校で教わったとおりである。何と気持ちの良さそうな気候に思える。
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月別の一日の変化
これを月別に集計し直すとこのようになった。これを見ると何か中間が空いている。最低気温が10°を下ればストーブは必須だろう。そんな月が6ヶ月もある。春秋という好時節は、少ないのだと言うことがよく解る。
2006/01/12
2007も測定しました。
気温グラフ