2004/11/22
西暦2004年11月22日(和暦だと平成16年その他皇紀2664年 佛紀2565年)の今日、開善寺先住精峰玄進師の無縫塔(むほうとう)(卵塔らんとう)(石塔)が建立された。
無縫塔は本来禅宗寺院に限られていたようであるが、今では他の宗派でも無縫塔が多い。当寺では、中興以来の歴代の和尚さん達は仲良く一列に並んでいる。先先住以前の和尚さん達は一列で、中央の階段から見ると左右対称になっている。ほぼ右から左へ各歴代順に並んでいるが、ここで左に付け加えるとバランスが悪い。で、これから左右に振り分ける予定で前列に持ってきた。
遷化したのは2000/10/24だから、丸四年経っている。もっと早く作った方がよいのではないか?との有り難いご指摘も戴いたのであるが、敢えて幾年か先に送ったのである。あまりに早く「歴代の和尚一般」ではちょっとというわけである。津送(本葬)が2000/11/21だったから、津送から見るとほぼ四年。
無縫塔の字は、先住が掛搭した僧堂の、津送の導師をも御願いし、現在も御世話になっている某老大師に御揮毫頂いた。落款などは当然のように刻み込まないから、積極的に伝えないと誰の字だか不明になってしまいそうだ。端正な字で有り難い。無縫塔の様式は開善寺歴代の中の物に倣った。
九時頃職人さんが見えて、あれよ1、あれよ2、あれよ3、と言っている間に二時間ほどで完成した。地面に直接据えるものだから工事そのものは簡単に短時間で終了した。
正面から見るとこうなる。基礎の部分に「十五世」とかいてある。塔身には「精峰塔」と書いてある。禅宗和尚の墓としては、何も書き込まないのが本来だそうであるが、誰の墓であるか判らなくなってしまうよりもいいだろうということで、最近は何かしら書き込む例が多い。
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完成した無縫塔