「神の手」という言葉は古くからある。神の見えざる手はアダムスミスの国富論に出てくる。この場合は神の(による)采配だろうか。人間の経済活動は、予定調和のごとく人為を越えて収斂していくものと期待されていたのだ。この頃経済の振幅が大きく、実は発散するのではないかなどと思うのは間違いなのだ。孫悟空がいくら逸脱しているつもりでも、仏様の手のひらを越え得なかったと同様である。それ以外ではブラックジャックのような、神に祝福された卓越した技術を持つものを称しているような気がする。
では、「神の足」はどうだろうか?マラソンやサッカーの選手を形容するのに使われていそうだ。が「神の手」(卓越した技術)の足版に過ぎない。
日本では昔から「神足」の一族がいる。「恨ミシュラン」を西原理恵子と共に書いた神足裕司(こうたりゆうじ)(こうたりん)などの一族だ。神足神社などもあるらしい。ただこの神足は「神の足」ではなく「神が足(た)りている」意であるので、神の手とは些か趣が異るし、日本における神足が本来どんな意味を持っていたのか定かではない。
一般的には、この神足は姓としては難読に属するものであろうと思う。が、恨ミシュランの神足も管理人にとっては難読でも何でもなかった。同級に神足君がいたのだ。
先日の同級会案内の中に、出席者として神足君の名が上がっていた。秀才肌で背が高くネコ毛の彼も、はや還暦である。以前温暖化に関して検索していた時に彼のサイトにヒットした。なにやら数値計算をしているらしい。メールアドレスも掲載してあったので今回恐る恐るメールを送ってみた。「あんた誰?」であろうと思ったら、必死になって卒業者名簿などを探し回ったらしく管理人を認知してくれた。そういえば昔から思いやりのある人であった。何しろ管理人はクラスの中でも劣等生で、今もそうだが小心者で態度も声も小さく存在感のない生徒であったので、名前だけで思い出せるはずがないからだ。
で、彼のサイトがGOD FOOTいや「こうたり」なので「God is enough」で「God Enough」位にしろよと。
彼の著作は大学の教科書にも採用されています。「神の手」を持つ「神足」というわけですか。
リンクを張った記念の為に。数値計算ご入用の方は是非ご贔屓に。地球温暖化などのシミュレーションなどのページもあります。ご一読のほどを。
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2008/4/22 〜 |