ここで「小僧泣かせ」と言われている草があります。昔小僧さんがこの草取りに泣かされたという所から言われているようです。勿論「小僧泣かせ」は寺院で謂われる俗称というか隠語で正式名称ではありません。
兵庫県明石市の田舎では「ホタルグサ」と呼んでいました。ホタルを捕ってきたときにわざわざ大きいこの草を虫かごに入れたものです。「ハテ、ホタルはこの草の何を利用するんだ?」と子供心にも疑問はありましたが、まあそうするもんだということでしたので。
一体なんていう名を持つんだ?と周囲に聞いてみてもそれらしい名前を知ったものがいません。ホタルグサは方々の地域でツユクサを差すことが多いようです。これもやたらと増えて困ったものですが、こちらの「小僧泣かせ」とははっきりと異なります。
ネット上で何とかこちらの「小僧泣かせ」と同じ草に言及しているページがありました
「butaちゃん これなんていうか 知ってる?」
それは 小さな白い花をつける
でも 雑草
「知らないよ。」 と わたし「『こぞうなかせ』というのよ
おばあちゃんが子どもの頃 小僧さんとかいてね
草取りとかするんだけど 一日ですごくおがる(成長する)の
毎日 毎日 抜くんだけど 必ず何処かに生えてるの
小僧さんが泣き言を言うくらい強いのね
だから こぞうなかせ(小僧泣かせ)」
そこには画像も出ていました。そうですこの草です。お寺でなくとも「小僧泣かせ」と呼んでる地域がありました。
で、この草の名前は?ですが、しらべた私もどうやってたどり着いたか記憶が無いのですが、「ツメクサ」が本名のようです。
wikiによれば「ツメクサ(Sagina japonica)とは、ナデシコ科ツメクサ属に属する一年生植物の植物。道端にごく普通に見られる。」とあります。これだけでは何故小僧泣かせなのかよく判りませんが、このサイトではコケのサイズで開花・結実しているとあって、事実5mmに満たないような草丈のものでも結実して来年のための実を落とします。
とにかく日陰日向を問わずどこにでも生えて来て小さな小さな実を落とします。
日本の固有種とは書いてありませんが「Sagina japonica」で「日本の…」という学名ですね。それを絶やそうとしているのは日本人として如何なものか、というご意見は、勿論却下です。
取っても取ってもなくならないので、「小僧泣かせ」。で「ホタルグサ」はどうなったんでしょう。まだその関連は不明なままです。が、「小僧泣かせ」は小さいながら変化(へんげ)をしまして、今では「和尚泣かせ」になりました。小僧さんが激減した後、今では和尚になってもこのツメグサを取らざるを得なくなってしまっているからなのですが。
投稿者 | スレッド |
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huu |
投稿日時: 2013-7-4 22:05 更新日時: 2013-7-4 22:05
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管理人
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Re: コゾウナカセ あるいは 変化(へんげ)する草 2013/07/0...
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