先日定期の検診に行って来ました。担当医の診察前に血液検査と腹部のレントゲン撮影をしました。
以前にも書いたように出血は治まったのですがまだ腹具合が治まっていません。血液検査の結果からも炎症があることによって増える物質が幾らか多い、白血球が幾らか多い。レントゲン画像からは異常は見られない。ということでアサコールを3錠/回・毎食にしましょう。整腸剤をもう少し強力なものに。薬剤が一気に5割増しになりました。
体の調子は日によって様々で、例えば前日に食べたものとの相関も余り感じられません。調子の悪い原因を強いて言えば、調子が良いからと草取りなどに少し気合いを入れるとその反動がある程度です。そこで、「何か食べるべき食品あるいは避けるべき食品があるでしょうか?」と尋ねると「そうですね、お腹を冷やすものは避けた方がいいですね」「例えばどんな?」「冷し中華」「……」
間髪を入れない、即答でした。想像するに彼女は(若い女性なのです)前日に冷し中華を食べたのではないかと。普通、アイスクリームとか冷たい飲み物だとかもう少し普遍的なものが挙がると思うのですが、ピンポイントで冷し中華。
腸管洗浄のときに見た目は何もない状態にしたものですから、腸内の細菌叢について質問したのですが、腸内の細菌の主なる生息場所は、腸壁にきわめて近い繊毛だとか細かいひだの中だとかで、あの程度の洗浄で細菌がいなくなることはあり得ません、なので、細菌叢のフローラは余り変わっていないはずですよ、と。
アサコールを処方される前と比較すると隋分楽になりました。ですが、昨年の今頃と比較すると、まあ比較にならないほどつらいというか鬱陶しいというか真性の病人になったような気がします。主治医曰く「長い付き合いが必要な病気ですから」えぇそれは十分承知していますし、そのことは別に気にしていません。
先日見えた方と話をしていて、その方も同病になっていることが判明しました。まだ若い方ですので私の何倍もこの病と付きあうことになり、子どもさんもまだ小さく病気と付きあうこと自体が(病状はともあれ)大きな負担になると想像でき、私が60を過ぎて発症したのはまだ良かった方なのだと思います。もちろん発症しなければもっと良いわけですが。
ところで、腸内の画像を頂きたいとお願いして、できればデジタルデータで欲しかったのですがさすがにそれは断られ、普通紙に出力したものを頂いてきました。見ようによっては気持ち悪いものですので直接は表示しません。興味のある方はどうぞ。B5のコピー用紙に印刷した物を300dpiでスキャンしたものをそのまま置いてあります。結構サイズが大きいですのでご注意。
中に青くなった画像がありますが、視認しやすいように色素をぶっかけたもので、腸管自体の色ではありません。白っぽく写っているのが炎症部分。赤い部分は出血している部分。この検査では、「感染性大腸炎」「潰瘍性大腸炎」「クローン病」の可能性があることが記載されています。
ところで、アサコールはこの病気あるいはクローン病以外には適用されない薬です。近所の薬局ではたしてすぐに出るのか知らんと思いきや、かなりの量が普通に手渡されました。近所にも同病の方がいる証拠です。全国で10万人以上いると言うことで人口10万人程度の飯田市には80人ほど、20万程度の下伊那では170人近くの患者がいることになります。まあ飯田地方がこの病気に特別な場所でないとしてですが。すぐに薬が手に入ることを幸運と思うべきか不運と思うべき事かは判りませんが、ちなみに主治医さんは私を含め三人の患者を診ているそうです。
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2008/4/22 〜 |