「いなか」へ行ってきました。いや、あんたの棲んでる所が十分田舎だろうというのはごもっともなのですが、「生まれたところ」と言う意味での「いなか」です。先年逝った母の法事があり、高速を出てから通学にも使った旧山陽道に入ると、なんと時間で歩行者専用道路になってしまっていました。慌てて2号線へ脱出したのですが、その途中にお地蔵さんを見かけました。「そうだ、お地蔵さんにお参りせねば」朝早く着いてしまったので時間はあります。
挨拶の後、兄の草履を借りトボトボ歩きながら幾つかのお地蔵さんにお参りしました。住んでいたころにはお参りした事がなかったので初めての事になります。確かまだ先にもあったはずと行っても見当たらず、加古川市の近くまで歩いてしまい「どうしょう?」と迷いながら歩いていると、「何しとるん」と声を掛けてくる通行人が居ます。力なく見つめると、どうも岡山に住む弟夫婦のようです。「いやお地蔵さんを○▲×…」で戻るきっかけになりました。
この辺り(明石の西果て)は辻になったところにお地蔵さまがよくお祀りされています。路傍の仏様です。ですが露天ではなくこのように廚子をこさえて、中に入っていただいているお地蔵さまもあります。想像ですが名前のある佛師が彫った物ではないと思われます。それでも地蔵さんによっては、毎日花を供えられ、水を替えお供えがあり、お線香の香りがしています。
みんないい顔をされていて、「いなかに来てよかった」と。
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2008/4/22 〜 |