花たちカテゴリのエントリ

滋賀県やら神奈川やら徳島へ出かけてしばらく更新をサボってしまいました。その間にすっかり秋になってしまい、朝などは10℃を切り一桁台の気温になってきました。

朝露もたっぷりになってコケ類も青く精気を取り戻しています。そんな苔の中でリンドウが咲きました。畑で栽培されている物ではなく、日陰で肥料を貰わずにいる物ですから直立できていません。それが却って可憐な様子に見えてくるものですから不思議です。

シモワラビもしばらく前から背を伸ばし、既に胞子葉には数の子に似た胞子がついています。

幾らか紅葉も始まり植物たちは冬の支度をしているようです。開善寺でも、本堂やら書院には夏場は取り払っていた障子も入り、ストーブも表に出てきています。さぁ、冬が来るぞ。

最低気温が 20℃ を切るようになってきました。周囲の稲刈りも殆どが完了しているようです。最高気温はまだ 30℃ 以上になりますが、間違いなく秋に近づいています。

夏に盛んに咲いていたハスも見事な実を着けています。ヒガンバナもどういうわけか（本当にどういうわけか）彼岸になると「ちゃんと」咲き始めます。花ではありませんが、アカトンボも朝は気温が低いせいか、動きのある物の撮影が苦手な私にも撮れるくらいの時間じっとしていました。

山門近くの池の中に、変な植物が居ました。変と言っても名前を知らないだけで、至極真っ当なコケのようです。根が在るかどうか判りません、あっても土の中には入っていなくて、日中葉（？）に泡が着いている状態では水面にまで浮き上がってきます。

この池には目に付く魚は住んでいなくて、せいぜいヤゴなど昆虫の幼虫と蛙やタニシだけが住んでいます。シロート目に藻類ではなく蘚苔類だと思うのですが確信はありません。

よく眺めていたら、アオミドロの発生初期の様にも見えてきました。そうすると藻類で、タイトルは間違っていることになります。放置

その後偶然ウキゴケという名であることを知った

ウキゴケ(Riccia fluitans)は、浮遊性のコケ植物の1種。形が鹿の角に似る ことから、カヅノゴケ、カズノゴケと呼ばれることもある。また、アクアリウムで用いられる際には、属名のリシアで呼ばれる

wikiによれば「光合成の際の酸素がまとわりつき浮き上がる」とある。なるほど。陸生のものもあり、陸生時のみ仮根があるとか。（2012/11/11追記）

昨日（9日）は菊の節句（重陽）でした。旧暦のことですので実際はもう少し先の話になります。ここには菊の花はありません。菊は庭の中に植えておいてそのままでいいわけにいかず、それなりの手入れを必要とします。このシュウメイギクは手もかからず、毎年それなりの花を咲かせます。

キクとは言え、実際はアネモネの親戚で、本家のアネモネと同様に花は長い軸の先に咲いています。本来は赤紫色だそうですが周りにも白の花が多いような気がします。この花も中国から帰化した花だそうですが、大繁殖するでも無く、今では日本の植生に融け込み、「ワタシは日本に昔からいるのよー」のような顔をしています。今嫌われている外来植物も、十分時間が経てば今の植生の中に落ち着いたニッチを得て、在来の植物のようになる気がしますね。

コケのついでのスイレンです。ハスより早く咲き遅くまで咲き続けています。水生植物は水さえあればやたらと元気で、地上の植物が苦労しているのを横目で見ているようです。