六月になりました。今日も朝から雨模様です。
スイカズラが咲いています。良い匂いがする蔓(つる)で強健です。冬でも落葉しないことから「忍冬」とも呼ばれているようです。実際は「忍ぶなよ」と言いたいくらいに伸びてきます。アメリカなどでは、葛と共に林などを枯らす勢いで広がっているようです。
ハコネウツギと同様に咲き始めと終盤とで花の色が違ってきて、花を「金銀花」といって生薬とされるようです。
作家の野坂昭如の著作に「骨餓身峠死人葛」(ほねがみとうげ ほとけかずら)というのがありまして、それに出てくる「死人葛」(ほとけかずら)というのが、やはり白い花を咲かせることになってい、実際の花の少し沈むくらいの甘い香りが、凄惨な物語に耽美的な雰囲気を醸し出していたのを思い出し、そのせいで「かずら」という音には「少しの気味悪さ」を感じるようになっています。
ハマナスの花もまた良い香りがします。主に海岸に咲くようですがここでも知っている限り40年ほどは枯れずにいて、あまつさえ横に伸びた根っこからは、新しい芽を次から次へと出してきて、その勢力を伸ばそうとしてしています。
バラの親戚で、茎や枝には恐ろしく鋭利な & 丈夫な棘を持っています。下手に増えるとその処理には難儀しそうです。
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2008/4/22 〜 |