幾何学でフラクタルといわれる図形があります。
詳細はリンク先などを見ていただくとして、その特徴的なことは、その図形の部分と全体が自己相似になっているものだそうです。
有名どころでは、海岸線とかマンデルブロー集合とかペアノ曲線とかドラゴンカーブとか。ペアノ曲線とかドラゴンカーブは若い時に手でも書けるものだから、ノートを汚す材料になっていました。比較的簡単な手続きで記述でき、しかもその極限は平面と等しくなるそうです。交わらず平面を覆い尽くすことが可能なんですね。
多く再帰的に定義できるそうです。
JR東海によるリニア新幹線の計画が発表されるとほぼ同時に、「諏訪を通らない計画は認められない」と某知事さんがおっしゃいました。果たして計画書の詳細に目を通す余裕はあったのでしょうか。中央道が諏訪経由であるための不便さは、教訓にはなっていないようです。飯田市でもそのリニアがもしできるのであれば新飯田駅は現在の駅の傍に併設してほしいのだそうです。
飯田市の市役所も老朽化が進み、立て替えが検討されているようですが、あくまでも現在位置にするのが原則のようです。
南信の方々は、今現在県庁が長野県の北端に偏っていることを嘆き、不便を託っています。下伊那では国県などの事務所が全体から見ると北に偏っていることを嘆いています。もっと広い、土地代金も安く済む便利な場所があっても不適なのです。
これらを見るに付け、どうも政治というか人の考え方は比較的簡単な規則で動いていて、国を見るなら例えば長野県、長野県を見るなら例えば飯田市を見れば、部分である地方が全体である国と相似形で、十分理解できるようです。国家天下を論じるのも案外簡単なことなのではと思いました。
そしてそれを記述している規則は、合目的であってもあまり合理的ではないことも。
そういえば昔の方は「我田引水」という言葉を発明されていました。これが人間のフラクタルな営みの行動原理(描画規則)なのでしょうか。
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2008/4/22 〜 |