梅雨らしい天気が続いています。この地方では大雨にはならず、言うところの「梅雨のような雨」なのが助かっています。
過去には梅雨時に大雨が降り、1961(S36)年通称「三六災害」(さぶろくさいがい)と呼ばれる大災害が発生したことがあります。その後に治水工事が行われ工事の完了したのは21世紀になった2001/03(H13)でしたので、実に40年が必要だったことになります。
というわけで、梅雨時の花(ばかりではないですが)。
先日、同期の者のご母堂が亡くなられ志摩市へ行って来ました。出向いた寺院のお隣の大慈寺というお寺さんがアジサイ祭りをなさったばかりで、その時には当方のアジサイはほんの少しうっすらと色付いたばかりでしたので、二三日あちらより遅いという印象です。せっかく傍まで行ったのだから是非拝観せねばと同行の者と言っていたら、「やることがあるから、どこにも寄らずにさっさと来い」という連絡があり結局未見。
アジサイの花は、実体は花びらのように見えている中心にあるプチッとした丸いものですので、花が終わっても花のように見えているもの(萼)が長く色をとどめているせいで花期が長いように思えてしまいます。気温が上がり強い日差しに遭うとその萼(花)が傷みます。梅雨の曇天で見るアジサイがアジサイらしいところです。
ハナショウブも咲きました。ここにある物はオーソドックスな紫色のものがほとんどです。絹の袱紗(ふくさ)のように見えます。花の背が高くなりすぎると雨に叩かれて倒れてしまいます。ですが、これも雨が似合う花です。背面に写っているコケも雨を喜んでいる風です。
ボダイジュにも花が咲きました。菩提樹と言ってもお釈迦さまがその木の下に端座された菩提樹は、さすがに日本では育たちません。ですのでシナノキの一種のこの木を菩提樹に見立てているわけです。wikiには「長野県の古名である信濃は、古くは「科野」と記したが、シナノキを多く産出したからだともいわれている」とありました。信濃のシナノキです。
インドハマユウはwebで見るとインド原産・7-9月・海岸近く、などと書いてありました。確かに冬には地上部は枯れる感じではなく、凍害に遭ったように全て無くなってしまいますが、毎年春には葉を伸ばしてきます。印度菩提樹は育たなくてもインドハマユウは育つぞということで、ひょっとするとお釈迦さまもこの花を彼の地でご覧になったことがあるかも知れません。種は出来るようですが発芽はしていないらしく株数は増えてきません。多年草で、ここでは少なくとも30数年何の肥料も与えずに少しずつ株が大きくなっています。
ウキゴケ(リシア)はこの季節には特別関係はありませんが、冬の間には見かけなく、「絶えてしまったかな?」と思っていましたら、菩提樹の傍にある小さな池の底に見つけました。これから秋にかけて大きくなっていくと思われます。
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2008/4/22 〜 |