タマムシです。往古には仏様を安置する廚子の装飾にも使われましたが、今では「玉虫色」などと八方美人な曖昧なことの譬喩に使われるようになりました。使われ方のベクトルが180°変わってしまったのは、タマムシのせいではありません。
生きているタマムシを捕まえたのは初めてで、記念写真を撮りました。彼(彼女?)には心外だったようで、紙の上に置くと意外なほどの早さで動きピントが合いにくくなりました。
子どもの頃は、捕まえた虫は「昆虫採集セット」などで薬殺し箱などに保管しましたが、今はそういう恐ろしいことはせずにそのまま外へ放しました。
タマムシ科には日本にも多くの種類があるが、日本人が一般的に思い浮かべるの は、標準和名タマムシ(ヤマトタマムシ、学名 Chrysochroa fulgidissima (Schonherr, 1817))だろう。細長い米型の甲虫で、全体に緑色の金属光沢があり、背中に虹のような赤と緑の縦じまが入る、とても美しい昆虫として好まれる。一説には、天敵である鳥の目を、日光を反射させることで目をくらませるためともいわれている。
エノキやケヤキなどの広葉樹の上を昼に飛び(成虫の餌はケヤキなどニレ科植物の葉である)、幼虫は枯れ木の材に潜り込み、それを餌として生活する。槇などの高所の新しい切り口に集まる。衰弱したナツメの幹の節目に産卵する。この種類の鞘翅は、死んでも色が変わらないので、法隆寺宝物「玉虫厨子」の装飾として使われている。
どのようにも解釈ができ、はっきりとしないものの例えを玉虫色というのはこの虫に因む。
とあって、ここにはケヤキやニレや枯れ木やナツメの木があるので暮らしやすいのかもしれない。
金属光沢は普通の色素ではなく、油膜などが色付くのと同様に光の干渉に依る物と思いますがどうなんでしょうか。裏返しになったものは何かメカっぽい。
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2008/4/22 〜 |