今年の文化勲章の受賞者が発表されました。私には判らない世界の方々です。文化功労者も発表されました。
文化功労者はほかに漫画の水木しげる(88)、歌舞伎の市川猿之助(70)、幹細胞生物学の山中伸弥(48)、指揮の大野和士(50)、X線天文学の田中靖郎(79)、環境リスク管理学の中西準子(72)、日本近世文学の中野三敏(74)、詩の中村稔(83)、光化学の藤嶋昭(68)、書の古谷蒼韻(86)、写真の細江英公(77)、刑事法学の松尾浩也(82)、生化学の松尾壽之(82)の各氏。鈴木、根岸両氏は功労者にも選ばれた。
全くの素人の判断で恐縮ですが、この中で未踏の荒野に道を開かれたと思っている方がいます。リスクマネージメントの中西準子氏です。
「杞憂」という言葉があります。天が落ちてくることはまぁないでしょうが、それでも 0 では無いでしょう。人によっては「100% 安全とは言えない」という言い方をします。未来を見通すことの出来ない人間ですので、不安は山ほどあるわけですが、あえてその不安をことさらに強調する方もいるのです。「100% 安全とは言えない」「リスクは出来る限り避けるべきだ」と。化学物質(?)に対する不安であったり水道水に対する不安であったりです。想像ですが、どんなことであれ専門家は職務に忠実であれば、なお「100% 安全です」とは仰らないでしょう。そのことを奇貨とする人たちも間違いなくいて、何のためか不安を煽ります。
そういった不安に評価を与える手段を、初めて提供されたのでは無いかと思うわけです。未踏分野は難しい。それに道を付けたことがすばらしい。
NHK はニュースでそのことに触れなかった。おかしいんじゃないか?NHKは。
それでも、海外で何か受賞されあたふたと後追いで表彰するよりはよほど良いわけで、こういった方面もこういう場で評価される(せざるを得ない)時代になったのでしょうね。
受賞に対する中西氏のコメント
と、それぞれ関心のある方面こそが一番大事だろう、てなことを言ってるのでしょうねぇ。
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2008/4/22 〜 |