「今日も朝から掃き掃除」のつもりだったのですが、今朝は氷点下まで下がり寒い朝となってしまいました。そのせいで掃き出すのが遅くなってしまいました。
寒いから初動が遅くなってではなく、霜がなかなか融けずに葉がくっつおてしまっていて上手く掃けないのです。霜が降りると、今まだ落ちていなかった葉もはらはらと落ちてきます。早く落ちきってしまうとありがたいのですが。
日中は暖かく高い空に冬の雲がかかっていました。で、以前取り上げた「冬の雲」の主題歌中の、「Rosmarienbaum」=「満天香」、正体不明だったのですが「Rosmarienbaum」を「Rosmarien baum」と切れば「ローズマリーの木」となります。ローズマリーは確かに「常緑性低木」ですので「緑の枝に 花は散りぬ」もうなずけます。花は紫蘇科らしく紫色ものが多く、決して紅ではありません。また低木ですので「満天」は誇大表示ではないかと。
それではローズマリーを満天香と称することがあったのかと方々をのぞいてみると
【意味】 マンネンロウとは、ローズマリーの和名。【マンネンロウの語源・由来】
マンネンロウは香が強いところから、「常に香がする」という意味で「マンネンコウ(万年香)」と呼ばれていた。
「マンネンコウ」が「マンネンロウ」に変化した理由は、誤字によるとも言われるが、「コウ(香)」を「ロウ」と書き誤ったものが引き継がれるとは考え難い。
また、「ローズマリー」を「マリーローズ(マリアのバラ)」と解し、「マリーローズ」の略と「マンネンコウ」が混ざり、「マンネンロウ」になったとする説もあるが、そのような変化をするか疑問である。
マンネンロウの漢字表記には「万年蝋」や「万年朗」があり、「蝋」は当て字で「朗」に意味があったとすれば、常緑低木で常に青々としているところから、永遠の若い青年に喩えた「万年朗(マンネンロウ)」の意味と考えられる。
現在の漢字表記「迷迭香」は和名と関係なく、中国での呼び名である。
古くは「迷迭香」と書いて「メイテツコウ」と呼んだが、現在では生薬名として以外にあまり使われない。
想像をたくましくすれば、「万年香」→「満天香」→「満天紅」となりローズマリーからは遠く離れてしまったのでしょうか。baum は確かに「木」ですが私には「低木」のイメージはありません。少しは背の高い木をイメージしても無理ないように思います。門馬直衛はローズマリーそのものを見ることなく訳詞したような気がしてなりません。
以上のことから、
「Rosmarienbaum」=「ローズマリー」で「Rosmarienbaum」=「満天紅」はどちらかといえば誤訳と判定しても良いのではないかと思います。
めっきり寒くなりました。庭の中も錦秋の表現通りになり、赤やら黄色やら賑やかになってきました。雪虫も時折飛び交うようになり、いかにも冬一歩手前のようです。
今年は境内でも楓などの紅葉が美しく、あまり外に出ないのでよく知らなかったのですが、山々も特に赤が綺麗だと聞きました。何でもかんでも「夏の暑さのせいで、今年は…」と言ってしまいがちですが、さて何が理由でこのようにすばらしく紅葉したのでしょうか?
今日も朝から一日中庭掃除です。理屈から言えばすべての木々が葉を落としてから掃くと一度に済みそうなものですが、その量に飲まれてしまいそうなので、少しずつ片付けていきます。殆どの場合この辺りでは(日本中どこでも?)午後になると強めに西風が吹いて、その風が当然ごとく葉を落とし掃いたのか放置しているのか定かでないようになってしまいます。
還暦直前のジジババが庭を掃いているわけで、状況は謡曲高砂のようですが、手にしているものは熊手は良いとして、プラスティックの箕であったり、一輪車であったり、どうかするとエンジン付きのブロアまで使っていて、見た目は専属掃除人にしか見えません。
紅葉を見上げ綺麗と思うと同時に、これも落ちるんだよなー。
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2008/4/22 〜 |