先日車のタイヤ交換をした。この辺りは雪はほとんど降らない。降らないが降った時にはノーマルタイヤでの運転は命がけになる。少しでも安全側に振っておきたい。
地上ばかりに雪が降るわけではなく、海の中にも雪が降る。しかも一年中。マリンスノーだ。
マリンスノー(英: Marine snow)は、肉眼で観察可能な海中懸濁物のことである。海中の様子を 撮影した映像写真等で雪のように見える白い粒子がマリンスノーである。
マリンスノーは海中を沈んでいき、やがて海底に降り注ぎ堆積する。地上に降る雪とは異なり、マリンスノーは様々な形、大きさをしたものが同時に存在する。球状、彗星状、糸状、平板状など様々な形をしたものがあって、大きいものは10cmを超すものもある。これらのマリンスノーは世界中の海洋で見ることができる。
海上の波にも影響されない深さでは、ただただ静かに降り続くイメージがあって、地上に降る雪よりも、なお静謐だ。
これらは、地上で出来た有機物を餌に育ったプランクトンたちの、後の姿。地球の炭素循環のとりあえずの終端。これらが地上に戻るのは相当の時間を必要とする
ところで、地上で樹木を育てても数百年の内には分解され、中の炭素はCO2になるので、長期的にはCO2の減少には結びつかないという意見がある。
確かにCO2の減少だけで人の営為を規定しようとするのは、大間違いであるとしても、「ん〜〜」と思ってしまう。
マリンスノーの定量的な数値は全く知らないので、「CO2をこんなに取り込めるではないか」と言えないことがつらい。しかし地上由来の有機物が海底に降り注いでいることも事実だ。メタンハイドレートの内、生物生成メタンの材料にもなっている。これも(半)固定化された炭素だろう。また、森林がCO2を放出するのはなだらかなはずなので、大きなバッファ(緩衝装置)としても働いているはずだ。
というわけで、「緑を守る(育てる)ことはCO2吸収に対しては中立的」というのには賛成できない。(期待しすぎもいかんのだろうが)
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2008/4/22 〜 |