昨日、喜多村琢さんからはがきが来た。今年初めから寝袋と画帖を持って旅に出ている絵描きさん。
ご本人の字で姫路からとあったので無事のご様子。FaceBookにも逐一報告があるようで、生きているのは分かっていても、「あんまり無茶はしないほうがいいなぁ」というのがこちらの本音。年なんだから。
この辺に来るのは、早くて来年 か。
暑い日が続いています。ハスは水さえあれば暑いのは大歓迎のようで、そのせいか茎が2mを越えています。すでに蜂巣になったものも見えますが、つぼみも沢山見えています。恐らく8月一杯は何とか咲き続けるものと思っています。
さて、最近の携帯はパノラマ撮影も出来ることに今頃気づきました。下の画像は本堂前の池を撮った物です。ハス池などといってもこの位の狭い池なのです。その縁で出来るだけ手を上げて高い位置にカメラを持ち静かに体を180度ほど回転させてパノラマを撮ってみました。ボタンを押すだけでピントがどうなっているのか全くの機械任せで適当に画像を繋いでくれてこのような画像が出来上がりました。
人間の視野は120度ほどで、体は動かさなくても眼球は常に動いていますので実際はもう少し広い範囲を見ていることになります。はっきりとピントが合い意識して見えている部分は中心部分だとしても脳内で合成しイメージとしては周囲を割合はっきりと認識しているわけです。
不思議なのは下の画像はやや180度の範囲を写し込んでいますが、私のハス池の印象と良く合致していることです。それぞれの角度のイメージを記憶していて、脳内でそれを合成したものをハス池のイメージと認識しているのかも知れないですね、
先日定期の検診に行って来ました。担当医の診察前に血液検査と腹部のレントゲン撮影をしました。
以前にも書いたように出血は治まったのですがまだ腹具合が治まっていません。血液検査の結果からも炎症があることによって増える物質が幾らか多い、白血球が幾らか多い。レントゲン画像からは異常は見られない。ということでアサコールを3錠/回・毎食にしましょう。整腸剤をもう少し強力なものに。薬剤が一気に5割増しになりました。
体の調子は日によって様々で、例えば前日に食べたものとの相関も余り感じられません。調子の悪い原因を強いて言えば、調子が良いからと草取りなどに少し気合いを入れるとその反動がある程度です。そこで、「何か食べるべき食品あるいは避けるべき食品があるでしょうか?」と尋ねると「そうですね、お腹を冷やすものは避けた方がいいですね」「例えばどんな?」「冷し中華」「……」
間髪を入れない、即答でした。想像するに彼女は(若い女性なのです)前日に冷し中華を食べたのではないかと。普通、アイスクリームとか冷たい飲み物だとかもう少し普遍的なものが挙がると思うのですが、ピンポイントで冷し中華。
腸管洗浄のときに見た目は何もない状態にしたものですから、腸内の細菌叢について質問したのですが、腸内の細菌の主なる生息場所は、腸壁にきわめて近い繊毛だとか細かいひだの中だとかで、あの程度の洗浄で細菌がいなくなることはあり得ません、なので、細菌叢のフローラは余り変わっていないはずですよ、と。
アサコールを処方される前と比較すると隋分楽になりました。ですが、昨年の今頃と比較すると、まあ比較にならないほどつらいというか鬱陶しいというか真性の病人になったような気がします。主治医曰く「長い付き合いが必要な病気ですから」えぇそれは十分承知していますし、そのことは別に気にしていません。
先日見えた方と話をしていて、その方も同病になっていることが判明しました。まだ若い方ですので私の何倍もこの病と付きあうことになり、子どもさんもまだ小さく病気と付きあうこと自体が(病状はともあれ)大きな負担になると想像でき、私が60を過ぎて発症したのはまだ良かった方なのだと思います。もちろん発症しなければもっと良いわけですが。
ところで、腸内の画像を頂きたいとお願いして、できればデジタルデータで欲しかったのですがさすがにそれは断られ、普通紙に出力したものを頂いてきました。見ようによっては気持ち悪いものですので直接は表示しません。興味のある方はどうぞ。B5のコピー用紙に印刷した物を300dpiでスキャンしたものをそのまま置いてあります。結構サイズが大きいですのでご注意。
中に青くなった画像がありますが、視認しやすいように色素をぶっかけたもので、腸管自体の色ではありません。白っぽく写っているのが炎症部分。赤い部分は出血している部分。この検査では、「感染性大腸炎」「潰瘍性大腸炎」「クローン病」の可能性があることが記載されています。
ところで、アサコールはこの病気あるいはクローン病以外には適用されない薬です。近所の薬局ではたしてすぐに出るのか知らんと思いきや、かなりの量が普通に手渡されました。近所にも同病の方がいる証拠です。全国で10万人以上いると言うことで人口10万人程度の飯田市には80人ほど、20万程度の下伊那では170人近くの患者がいることになります。まあ飯田地方がこの病気に特別な場所でないとしてですが。すぐに薬が手に入ることを幸運と思うべきか不運と思うべき事かは判りませんが、ちなみに主治医さんは私を含め三人の患者を診ているそうです。
ここで「小僧泣かせ」と言われている草があります。昔小僧さんがこの草取りに泣かされたという所から言われているようです。勿論「小僧泣かせ」は寺院で謂われる俗称というか隠語で正式名称ではありません。
兵庫県明石市の田舎では「ホタルグサ」と呼んでいました。ホタルを捕ってきたときにわざわざ大きいこの草を虫かごに入れたものです。「ハテ、ホタルはこの草の何を利用するんだ?」と子供心にも疑問はありましたが、まあそうするもんだということでしたので。
一体なんていう名を持つんだ?と周囲に聞いてみてもそれらしい名前を知ったものがいません。ホタルグサは方々の地域でツユクサを差すことが多いようです。これもやたらと増えて困ったものですが、こちらの「小僧泣かせ」とははっきりと異なります。
ネット上で何とかこちらの「小僧泣かせ」と同じ草に言及しているページがありました
「butaちゃん これなんていうか 知ってる?」
それは 小さな白い花をつける
でも 雑草
「知らないよ。」 と わたし「『こぞうなかせ』というのよ
おばあちゃんが子どもの頃 小僧さんとかいてね
草取りとかするんだけど 一日ですごくおがる(成長する)の
毎日 毎日 抜くんだけど 必ず何処かに生えてるの
小僧さんが泣き言を言うくらい強いのね
だから こぞうなかせ(小僧泣かせ)」
そこには画像も出ていました。そうですこの草です。お寺でなくとも「小僧泣かせ」と呼んでる地域がありました。
で、この草の名前は?ですが、しらべた私もどうやってたどり着いたか記憶が無いのですが、「ツメクサ」が本名のようです。
wikiによれば「ツメクサ(Sagina japonica)とは、ナデシコ科ツメクサ属に属する一年生植物の植物。道端にごく普通に見られる。」とあります。これだけでは何故小僧泣かせなのかよく判りませんが、このサイトではコケのサイズで開花・結実しているとあって、事実5mmに満たないような草丈のものでも結実して来年のための実を落とします。
とにかく日陰日向を問わずどこにでも生えて来て小さな小さな実を落とします。
日本の固有種とは書いてありませんが「Sagina japonica」で「日本の…」という学名ですね。それを絶やそうとしているのは日本人として如何なものか、というご意見は、勿論却下です。
取っても取ってもなくならないので、「小僧泣かせ」。で「ホタルグサ」はどうなったんでしょう。まだその関連は不明なままです。が、「小僧泣かせ」は小さいながら変化(へんげ)をしまして、今では「和尚泣かせ」になりました。小僧さんが激減した後、今では和尚になってもこのツメグサを取らざるを得なくなってしまっているからなのですが。
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2008/4/22 〜 |