ジョルジュ・スーラはご存じのようにフランスの新印象派の画家です。中学の美術で習った記憶があります。PCに触れるようになった時に、「点描を実践したスーラは、ディスプレイに表示された、文字通りの点描画をどういう思いで見るだろうか」と思った物でした。実際には印刷では既に点描であったわけですが、印刷時にわずかといえども色が混ざり込むのは避けられませんでした。PCのディスプレイで、ほぼ本当の点描になったわけです。画像を加工するソフト上では、その描写された点(ピクセル)を拡大するのは造作もないことで、これで技法としての点描は必要のないものになったかのようでした。「スーラが泣くぞ」です。
この夏、某喫茶店(キャッツアイ)へ棚経に参りました。盆棚のある部屋に立派な製図板(ドラフタは商品名だったんですね。知りませんでした。)があり、描きかけの一枚の点描画が置いてありました。奥様に伺うとご主人が描いているとか。結構大きな物で、完成にはまだ時間が掛かりそうでしたが、その手間(根機)を思うと気が遠くなりそうな作品でした。その時はカメラがなく、後日お伺いして撮影させていただきました。
市販されている水性のカラーペンで、一点ずつ打つわけで、グラデーションなども全て点で表現されていました。最近になって始められたようで、全くの独学とのことでした。今制作中の物は、来年の美術展に出品を薦められているものだそうです。
最後の画像では、一点一点が見て取れます。現代の手作業によるドット絵(点描画)、さて来年の美術展で初めて見る方々はどんな感想を抱かれるでしょうか。楽しみです。
子どもの頃に住んでいたところは平野でした。林らしいところには少し時間を掛けないと行けませんでした。そうした林の中にはどうかすると、傷のある木があって、その傷口から染み出ている樹液を舐めに、カブトムシや蝶などの色々な虫が集まっていました。あれは何の木だったのでしょうか。
家人が「カブトムシがいるよ」とそういう木を見つけてきました。孤立した木で、虫にしてもよくこの木が判ったなと、不思議な気がします。集まっていたのはカブトムシの♂と♀。コガネムシなどです。これは木に止まっている状態で記念撮影。夢中になっているようで、傍に人の気配がしても気にならないようでした。
このコガネムシ、子どもの頃は「ぶいぶい」と言っていましたが、方言のようです。コガネムシの胸と腹の間を糸で縛り、飛ばして遊んだ記憶があります。「わらしべ長者」も似たようなことをしていますので、案外古くからの子どもの遊びだったかも知れません。
以前、子どもの頃は夏休み中にホタル狩りだったけれども、果たしてそれが現実だったのか怪しいような事を書きました。実際長野県内の辰野ほたる祭りでも【6月中旬〜下旬】とあって七月下旬などとは書いてありません。
先ほど表に出てみると、池の縁でなにやら光が見えます。ホタルがコウホネの葉に止まっていました。手で掬い記念撮影をし、また表に返しました。大きさから見て平家ボタルのようです。NET上で調べてみると成虫になる時期は結構長いようです。今日は26日で郷里では夏休みに入って一週間ほど経った時期になります。幼い頃、夏休みにほたる狩りに出かけたのは、どうやら正しい記憶のようです。
♪赤い花つんで あの人にあげよ♪
赤い花白い花の一節です。ツバキやらバラやら白い花と赤い花が同時に咲いている花は結構ありそうです。ハスも色にバリエーションがあり赤い花も白い花も同時に咲いています。大きさから言って♪あの人の髪にこの花挿してあげよ♪とは行かないと思います。紅白が同種に限らず別の花でも良いわけですが、野菊の墓だと(多分)白の野菊と紫のリンドウになります。挿して貰う髪がない人はどうされるべきなのでしょうか。同じ赤でも「つげ 義春」だと「紅い花」になります。「紅」は「赤」より濃いイメージが私にはあります。
というわけで、赤いハス。例年より遅く、尚且つ一番必要とされている日より一日遅く咲いた花。う〜〜む。
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2008/4/22 〜 |