お盆です。今年のお盆は台風が来て、ここでもたいしたことはなかったですが雨が降りました。今日は 台風一家 台風一過、青空が、ではなく朝から降ったり止んだり妙な天候でした。日本の夏は蒸し暑いことが多く、ヨーロッパなどと比較してマイナスに評価されることが多いような気がします。「日本の夏は蒸すわねぇ、去年行ったヨーロッパでは乾燥していて気持ちよかったですよ」などです。が今年のロシア・スペイン・ポルトガルなどの低湿度高気温による火災などを見ていると、いやぁ日本の湿度はありがたいですねえ、ということでしょうか。蚊が多く出てきたりするのは、蚊取り線香で対応できますし。
雨はその意味ではありがたいのですが、棚経にバイクが使えずちょっと困ったことになりました。今年はその棚経の際ごく小さなカメラを持ち歩きました。各御棚には色々珍しいものが掛かっていることがあり、それを撮ろうというわけです。お盆にふさわしい地獄図がありました。血の池地獄・針の山その他色々な地獄が描かれています。地獄の描写は数が多く、その想像力に驚くばかりです。それに比して極楽の描写は簡単になっています。悲惨なことは多様ですが幸せなことは案外単純な事なのかも知れません。(平凡な事の中にこそ幸せが)
地獄の職員(閻魔大王・鬼・その他獄卒)も忙しそうです。彼らにもお盆の休日・餓鬼の首がやってきます。たぶん閻魔大王様も餓鬼も、数少ないこの休日が楽しみなのだと思います。餓鬼はもちろん一日といえども地獄の責め苦から解放されるわけですし、閻魔大王様その他も「好きで」死者や餓鬼を責めているわけでは無いでしょうから。
もう一枚は曇華室の「清和」。老夫人に伺うと「先代さんが求められた」とのこと。この辺では案外珍しいのではと思います。例年この時期に玄関に入ると見える場所に掛ける習慣の様でした。
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2008/4/22 〜 |