どじょっこだの ふなっこだの てんじょ(天井)こはったと 思うべな
今から40数年前、担任ではありませんでしたが技術の授業を教えていた先生が、授業中に「今の世の中は、誰でも努力すればそれなりの成果が上がることにはなっているが、見えない天井があってそこを通り抜けるのは難しい」と。授業の内容は忘れても、こういうどうでも良いことは案外頭にこびりついてしまいます。教職にある方は言葉を(そして内容を)注意して選んで欲しいものだと思います。
ここの池には以前はたくさんの鯉がいました。せっせと餌を与え大きくなっていたのです。ある日アオサギが飛来してからはゲルニカのように徹底的な殺戮の場になってしまいました。wikipedia には冬期にのみ飛来する様な記述がありますが、この辺りでは通年見かけ、そしてここへ通ってきます。100匹を超す鯉がいまでは 3匹を残すのみです。未だにアオサギは来るのですが不思議とこの 3匹は捕食されないでいます。
殆ど動かずにいる鯉たちの上は氷です。ゆがんで見えるでしょうが光は差し込む天井。外から見ると閉じ込められている気がしますが、鯉達は空中へ出たいとは思わないでしょう。氷の天井に守られた水中は、アオサギの危険はありませんし。
水温はたぶん 0度を少し上回る程度。夏期には 20度を超すと思います。鯉の体温もややその程度。恒温の生き物の私たちと比べるとその適応範囲は恐ろしく広いです。今いるヒトも今いるサカナもそれぞれの系統でそれぞれ進化の頂点にいる生き物なのだと今更ながらに思う氷点下の日々。
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2008/4/22 〜 |