毎日暑い日が続いています。一時期良く降った夕立もピタッと降らなくなってしまいました。愚痴ではありませんが、なにもお盆に降ら…グチグチグチ…
とはいえ、今の日本では飲料水の不足で人が亡くなることはほとんど無いと言えるでしょう。人は、水を貯めうまく配水する手段を作り上げてきましたし、その地が水不足になれば移動することも可能です。ところが植物はそう云うことが出来なく、なんとか渇水期をやり過ごす手段を持った物だけが今の植物たちです。あるものは葉から蒸散する水を極力少なくする。本体に山ほど貯水する。根をやたらと深いところまで伸ばす。等々です。
コケは貯水する体が無く、葉には気孔も無く、根も無く(あっても水分は吸収しない)それでも乾燥状態をやり過ごしています。
コケは仮死状態になり、生命活動をほぼ止めることで乾燥状態をやり過ごす手段を持っています。この画像は先日の青いコケと同じ場所を撮影した物です。見違えるほどの茶褐色です。普通の植物であれば枯死したか落葉寸前のようで、この季節にこの色になったのであれば間違いなく枯死の状態です。強健な道端の雑草と言えども例外では無いと思われます。しかしコケは一度雨が降ると十数分で緑を回復してきます。
最後の画像は、今日同じ時刻に撮った、一日中日陰になるところに生えているスギゴケです。こういう例を見ると、スギゴケなどの明るさに対する適応範囲は恐ろしく広いと思われます。
夕立の多いこの頃です。雷雨は突然に大粒の雨が降ってきて、うっかりするとずぶ濡れになります。昨日もそういう雨で相当激しく降りました。今(間が悪い事に)、飯田地方は夏祭りの季節です。祭りには花火が打ち上げられる事が多いのですが、問題は雨。雨が降ると宇宙花火 もとい 雨中花火になってしまい、うまく見えない事が多いのです。打ち上げ師の方に話を伺う事があって、「雨が降ろうと槍が降ろうと、セットした花火は打ち上げる」とのことでした。昨日も雨の中で花火の音が聞こえていました。打ち上げ順序の制御は PC & 電気着火 で行うそうです。「花火打ち上げタイムスケジューラ」などという物があるのでしょうか。もし雷のせいでPCがおかしくなると、エライ事になりそうな気がします。
そんな激しい夕立でも、ハスの葉は濡れません。元気なうちは見事に水を撥じきます。人がまだまね出来ない微細構造をしているからですが、ハスにしてみると、「濡れるのがいや」というよりは、葉の形からして、水を受けてしまうと葉の茎が折れる事になってしまい、恐らくそれを防ぐように・うまく水を落とすためのような気がします。実際枯れる頃には水を撥じくことがなくなり、茎は途中で折れてしまいます。
というわけで、花の数は少なくなりましたが、葉はまだまだ新しいものの様な姿をしています。花が終わっても実を実らせ終わるまでは駄目になるわけにはいかないのでしょうね。「お母ちゃんはなぁ、あんたら(種)が大きぃなるまで、死なれへんねん」鬼子母神の世界です。
ハスが咲き出してから一月が経ちました。ほとんどの花が蜂巣の様な物になっています。この中の実はまだ青くそのまま(皮は剥きます)生で食べる事が出来ます。堅くなった物は調理して食べるそうですが、まだ未食です。青い実は青臭さが全くなく面白い味がします。(味に関する語彙不足です。ご容赦)
いよいよハスも終盤と言う事でハスを生けました。「生けました」といっても生け花を習った事の無い身としては放り込む事しか出来ないのが難点ですが、それでも茎に水を注入し萎れないように気をつけました。本堂の内陣(本尊様の所)は光が差さず肉眼には薄暗く見え、とてもこの画像のようには見えません。三脚を使って自然光で撮影したのですが、普段の肉眼からの様子から見ると、他所のお寺さんのように見えます。
香爐の位置が少しずれています。その後直したのですが画像ではそのままです。
それにしても、「いけばな」は「生け花・活け花」どっちの方がいいんでしょうね。鮮魚・生魚・活魚の使い分けもなんだか微妙ですし。
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2008/4/22 〜 |