山門近くの池の中に、変な植物が居ました。変と言っても名前を知らないだけで、至極真っ当なコケのようです。根が在るかどうか判りません、あっても土の中には入っていなくて、日中葉(?)に泡が着いている状態では水面にまで浮き上がってきます。
この池には目に付く魚は住んでいなくて、せいぜいヤゴなど昆虫の幼虫と蛙やタニシだけが住んでいます。シロート目に藻類ではなく蘚苔類だと思うのですが確信はありません。
よく眺めていたら、アオミドロの発生初期の様にも見えてきました。そうすると藻類で、タイトルは間違っていることになります。放置
その後偶然ウキゴケという名であることを知った
ウキゴケ(Riccia fluitans)は、浮遊性のコケ植物の1種。形が鹿の角に似る ことから、カヅノゴケ、カズノゴケと呼ばれることもある。また、アクアリウムで用いられる際には、属名のリシアで呼ばれる
wikiによれば「光合成の際の酸素がまとわりつき浮き上がる」とある。なるほど。陸生のものもあり、陸生時のみ仮根があるとか。(2012/11/11追記)
昨日(9日)は菊の節句(重陽)でした。旧暦のことですので実際はもう少し先の話になります。ここには菊の花はありません。菊は庭の中に植えておいてそのままでいいわけにいかず、それなりの手入れを必要とします。このシュウメイギクは手もかからず、毎年それなりの花を咲かせます。
キクとは言え、実際はアネモネの親戚で、本家のアネモネと同様に花は長い軸の先に咲いています。本来は赤紫色だそうですが周りにも白の花が多いような気がします。この花も中国から帰化した花だそうですが、大繁殖するでも無く、今では日本の植生に融け込み、「ワタシは日本に昔からいるのよー」のような顔をしています。今嫌われている外来植物も、十分時間が経てば今の植生の中に落ち着いたニッチを得て、在来の植物のようになる気がしますね。
毎日暑い日が続いています。一時期良く降った夕立もピタッと降らなくなってしまいました。愚痴ではありませんが、なにもお盆に降ら…グチグチグチ…
とはいえ、今の日本では飲料水の不足で人が亡くなることはほとんど無いと言えるでしょう。人は、水を貯めうまく配水する手段を作り上げてきましたし、その地が水不足になれば移動することも可能です。ところが植物はそう云うことが出来なく、なんとか渇水期をやり過ごす手段を持った物だけが今の植物たちです。あるものは葉から蒸散する水を極力少なくする。本体に山ほど貯水する。根をやたらと深いところまで伸ばす。等々です。
コケは貯水する体が無く、葉には気孔も無く、根も無く(あっても水分は吸収しない)それでも乾燥状態をやり過ごしています。
コケは仮死状態になり、生命活動をほぼ止めることで乾燥状態をやり過ごす手段を持っています。この画像は先日の青いコケと同じ場所を撮影した物です。見違えるほどの茶褐色です。普通の植物であれば枯死したか落葉寸前のようで、この季節にこの色になったのであれば間違いなく枯死の状態です。強健な道端の雑草と言えども例外では無いと思われます。しかしコケは一度雨が降ると十数分で緑を回復してきます。
最後の画像は、今日同じ時刻に撮った、一日中日陰になるところに生えているスギゴケです。こういう例を見ると、スギゴケなどの明るさに対する適応範囲は恐ろしく広いと思われます。
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2008/4/22 〜 |